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小市民は6億円の夢をみる

日記

先日、生涯2度目となるWIN5が当たった。

WIN5というのは、競馬で売られている馬券の一種で、簡単に言うと5連続でどの馬が1着になるか当てる事が出来れば、MAX6億円が得られるという夢のある馬券。

とはいえ、1回目のWIN5的中は史上最低配当となる7320円の回。

最も的中が難しい券種と言っても過言ではないので「WIN5を当てた事がある」というだけで、競馬好きの中では一つのステータスになりえるものなのだけれど

WIN5当てたことある?」

「あるよー」

「まじで!すげえ!」

「7320円だけどね」

「……」

という微妙な空気になる状態が、約2年くらい続いていた。

そして2度目の的中となった今回

これも「ずばり自分の予想通り!」という的中ではなく、買い目の入力の際に、本来入れるはずだった番号を間違って入力した結果のもので、完全に外れたと思って気に留めていなかったのに、ものすごい残高が増えていて

「えっ!!!???なになになになに!!???こわい!!!!こわい!!!!」

となる、なんとも言えない的中となりました……。

配当は27万3090円。新卒1年目としては、お小遣いというには高額すぎるものだろう。

とりあえず会社の同じ部署の方々には的中がバレていたのもあり、スターバックスをおごらせて頂いた。

結局、自分がこういう高額配当を手にする為には、実力以外の外的要素が絡まなくてはならないのだなと強く認識させられると同時に

「まぐれ」であったからこそ、この「まぐれ」が、仮に最高配当の6億円とまでは言わなくても、ウン千万超の配当に繋がるような事態になっていたら、どうしただろうなーと、普段使いの口座にお金を移してからふと考えた。

「40歳を超えても独り身だったら、貯金を切り崩しながら徳島で猫と細々と二人暮らしをする」

と、普段は言っているものの、いざそれが出来る金額が20代前半の今に手に入ったとして、それを実行に移すのか。

「ライブに行けなくて死にそう」「もっとスフィアに会いたい」

と言ってはいるし、それは間違いなく事実なのだけれど、まず頭に浮かんだのが意外にも

「仕事はまだやってたいなー」

ということだった。

もちろん今の環境が結構好きなこともあるけど、連続した収入があるとは限らない事への不安、税金の支払いとかどうすればいいんだろうということ、自分の社会的な立場、お世話になりっぱなしの皆さんに、急に「仕事を辞めます」と言う行為そのもの。そして何より、自分のやりたかったことが全て解決できてしまいそうな大金は、流石に生きていくのがつまんなくなってしまいそうだと思ったこと。

それらを全て含めて「仕事を辞める」という選択肢自体が、ちょっと恐ろしいなと思ってしまった。

と、言うことをセンパイに話したら「いかにも小市民的だ」と、その通りな指摘を受けた。

ラッキーパンチで当たった配当にしては「27万」という金額はいかにも現実的だなと感じたけれど

小市民的な「まぐれ」で得るものとしては「ちょうどいい」金額だったのだろう。

翌日はコンビニで「プレミアムポテトチップス 海老の網焼き味」と「ハーゲンダッツ 期間限定カスタード味」を買い、密かな贅沢を楽しんだのであった。