「プリキュアコレクション」を読みました その1
私がこの1ヶ月で最も変わったのは「プリキュア」という言葉を発する回数が激増した事でしょう。
— ケイスケ (@gkeisuke) 2015, 2月 17
ふええ……はやくおうちかえってプリキュアの映画観たいよぉ……
— ケイスケ (@gkeisuke) 2015, 2月 18
アイドルとは……プリキュアとは…………
— ケイスケ (@gkeisuke) 2015, 2月 22
「アイカツ!」が大好きで、23歳になって「プリキュア」もめちゃくちゃ楽しむ男になっているとは、あの頃(今ではないいつか)の私は想像もしていなかったでしょう。
とはいえ、プリキュアはアニメシリーズを観ている訳でも、これまで観ていたわけでもないのです。
プリキュアシリーズ10周年となかよし60周年が重なったことで、上北ふたご先生が描いてきた漫画版プリキュアシリーズが、初代「ふたりはプリキュア」から、直近の「ハピネスチャージプリキュア」まで、12冊の本にまとまり「プリキュアコレクション」として発売。それを薦めて頂いた事をきっかけに、私はプリキュアシリーズに触れ始めました。
女児向けアニメと言うこともあり、1年で1シリーズが基本。世界観を継承したままで続編を2年越しでやる事もあるのがプリキュアシリーズ。
10年という非常に長い歴史もあり、どうしても今からアニメで真剣に観始めようとなると、魂の半分をプリキュアシリーズに捧げる覚悟が必要で、興味はあるけど踏み込めない部分も多くありました。
そんな中で、漫画版と言うのはとてもありがたい。
そしてなにより、これが物凄く面白い……!
最初は「ふたりはプリキュア Splash☆Star」という、シリーズ3作品目のプリキュアをオススメ頂いていました。
ふたりはプリキュア Splash☆Star2 プリキュアコレクション (ワイドKC なかよし) (2015/01/06) 上北 ふたご 商品詳細を見る |
これが、私の中では「プリキュア」という作品の世界観と、それを漫画として表す「上北ふたご先生」に対する、強い信頼を抱くには充分すぎるくらいの素晴らしい内容でした。
翌日から、私はamazonや楽天ブックスで「プリキュアコレクション」を注文し続け、自宅には続々と歴代のプリキュアたちが集結していきました。
それがまあ、どれも面白いこと、面白い事……。
根っこはそう大きく変わらないと思うんです。「プリキュア」という名前を継承し続けているからこそ、プリキュアは日常を生きる少女たちで、少女の愛が世界を救う力になる。
「地球や妖精たちの世界を救うため」というのも勿論あるんですが、あくまでも「プリキュアではない普通の少女としての自分たち」というのがベースにあって、どこかの世界が滅びるか滅びないかの戦いとはいえ、女子中学生たちならではの些細な嫉妬や行き違い、恋愛関係のもつれなどの感情の機微が、プリキュアとしての戦闘力にも大きく左右してくるのです。
プリキュアシリーズには、ほぼ例外なくプリキュアたちの「溜まり場」みたいなものが存在しており、上北ふたご先生の描く「プリキュアコレクション」シリーズは、敵組織との戦いをダイジェストのように描き、そうした溜まり場での少女たちの日常の方にスポットを当てたシリーズもいくつかあるほど。
それこそが、私が非常にいいなと思ったところでもありました。
「ビーズアクセサリーを見に行くんだから、3分間だけ付き合ってあげる!」
「わたし頑張って、仲間集めて、"プリキュア部"つくるよ!」
女子中学生が戦う理由なんて、そんな自分の身の回りの世界のことでいいと思うんです。
そして「プリキュア」としての日常も並行して生きていく中で、新しい友達が出来たり、自分の夢を見つける事が出来たり、もしかしたら普通に生きているだけでは踏み出せなかったところに、いつの間にか居れるようになったりしていきます。
敵キャラクターたちも、シリーズによってその行動動機は違いますが、誰しもが心に抱えている「闇」の部分を増幅させたようなキャラクターたち。
だからこそ、それに対峙する少女たちも、今の自分たちで考えられる精一杯の言葉や感情を敵にぶつけていき、その中で己の「弱さ」も痛感する事になり、そうして少しずつ強くなっていく。そんなところが、とても魅力的に感じました。
多分「プリキュアコレクション個人的ベスト5」につづきます