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「プリキュアコレクション」を読みました その2

前回でプリキュアの魅力を語ったところで、私的「プリキュアコレクション」ベスト5を書こうと思います。

※1 全部めちゃくちゃよかったものを、苦渋の思い出上から5つ選んだものです。

※2 前述の通りアニメ版にほぼ一切触れていないため、あくまで漫画版単体での評価です。

5位 スマイルプリキュア!


スマイルプリキュア! プリキュアコレクション (ワイドKC なかよし)スマイルプリキュア! プリキュアコレクション (ワイドKC なかよし)
(2015/03/06)
上北 ふたご

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キュアピースの「ピカピカぴかりんじゃんけんポン♪」というフレーズは、女児アニメと言う枠を超えて有名になり、私ですらも知っていたのだから、プリキュアを知らない層にもある程度認されているシリーズな気がします。

表紙を見ていただければ分かるように、まず純粋に戦隊ヒーローモノのようにカラフルな5人のバランスが、絵的にも素晴らしくバランスが取れているなと思います。

アニメのキャラクターデザインはシリーズによって違うのですが(違う中で上北ふたご先生は、そのシリーズの絵に自身の絵柄を合わせてくるから、プリキュアシリーズに対する深い愛情とリスペクトを感じます)

私はこのスマイルプリキュアを担当している川村敏江さんのキャラクターデザインが一番好きなように思います。

私のような大きなお兄さん、ストーリーを知らずに絵だけ見ても「かわいい!すごいかわいい!」って分かりながら、幼女さんたちにも同じように支持を集められるキャラクターデザインって、なかなか難しいと思うんですよね。

タイトルにあるとおり、スマイルプリキュアは「笑顔」がテーマになっています。

プリキュアコレクションは後半シリーズに進むたび(スマイルは12冊中11冊目)、ページ的な制約が大きくなっていってしまっているのですが

このスマイルプリキュアに関しては「笑顔」を描く事を最重視しており、敵組織との戦いも書きながら、やはり日常の中での「笑顔」が戦闘力にも大きく関わりを持っています。

必然的に日常描写も多くなり、5人と言う人数ながら、主人公のみゆき(キュアハッピー)を中心に、キャラクター1人1人の魅力もある程度まで掘り下げられているように感じました。

アニメ版は東日本大震災の翌年に放映が始まり「辛く悲しい出来事から未来に進むためには、決して笑顔を忘れずに絶対にあきらめない気持ちが必要だから」「番組を見た人達が毎日笑顔でいられるように願って」という想いを込められていたそうです。

漫画版もその例に漏れず、なおかつ上北ふたご先生なりの「スマイル」を解釈したものが描かれています。

なかよし本誌掲載分は敵サイドのラスボスとの決戦前で終わっていて、その後に上北ふたご先生のあとがきと、「プリキュアコレクション」のために描き下ろされた4ページのショート漫画が収録されています。

みんなで力を合わせて最後の敵であるジョーカー倒したはずなのに、未だにその時の恐怖心がふとした瞬間に蘇ってしまい、心の片隅に不安が同居し、今までのような日常を送れなくなってしまった5人の話。

2015年の2月にこの漫画を描き下ろしたという事実。それこそが「スマイルプリキュア!」に込められた想いを上北ふたご先生自身が完遂している、とても尊い4ページでした。

4位 フレッシュプリキュア!


フレッシュプリキュア! プリキュアコレクション (ワイドKC なかよし)フレッシュプリキュア! プリキュアコレクション (ワイドKC なかよし)
(2015/02/06)
上北 ふたご

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プリキュアシリーズを読み始めて、心の奥底に眠っていた私の「好き」に気づくことが何度かありました。

その中でも「敵側組織の環境で育ったキャラクターが『プリキュアたちを調査する』という名目の下、地球での普通の日常生活を送り、閉ざされていた自分の世界を広げていく」という展開がめちゃくちゃ好きだということに気づきました。

そしてそうしたキャラクターは、シリーズを通して数多く存在しています。

そんな中でも、この「フレッシュプリキュア!」に登場する「東せつな」という女の子は衝撃的でした。

最初は「イース」という敵組織の幹部として登場するのですが

最終的には「キュアパッション」として、4人目のプリキュアになります。

イースが生まれた「ラビリンス」という国は、誕生から寿命まで、その生活の全てが「メビウス」というコンピューターに支配された管理国家。

メビウスは「全てが決められた世界なら、不幸も悲しみも争いも起こらない」という信念の下、無限の容量を持つ「インフィニティ」というメモリを探しており、それを巡ってプリキュアとの攻防が繰り広げられる形となります。

この「ハヤカワSF文庫に持っていこう!」という設定のぶ厚さにも感嘆したのですが、この設定を裏付けるためにも、イース/せつなの存在が重要になって行きます。

プリキュアは「管理された世界には喜びも幸せもない!たとえ失敗したとしても、幸せは自分で悩んで、考えて、見つけ出した先にある!」という立場で、ラビリンスと戦います。

「管理された世界」しか知らないイースが、東せつなという仮の名を名乗って、プリキュアたちと普通の女子中学生としての日常を送るようになる。自分で選んで、やりたいことをやる。その中で「私の幸せってなんだろう?」という、自分自身との対話を、せつなは生まれて始めて行うことになります。

自分の知らなかった世界に初めて触れたことで、イースとしてのこれまでの自分と、せつなとしてのこれからの自分との間で、強く揺れ動く事にもなってしまいます。

そんなせつなは、程なくして"幸せのプリキュア"キュアパッションとして新たに生を受けることになります。

イースとして人々を苦しめた過去に強い自責の念を感じながら、その葛藤の中で"人としての弱さ"を誰よりも体感し、その末で、葛藤がない管理された自分ではなく「東せつな/キュアパッション」としての自分を選択したこと。

これこそが「自分で悩んで、考えて、見つけ出した先にある幸せ」というものを、強く体現しているのだと感じました。

主人公の「桃園らぶ/キュアピーチ」のキャラクターもアツいですね。

せつなを説得する際に、ギュッと抱きしめるだけ。あちらは攻撃してくるのに、それを全て受け止めた上で、プリキュアとしての技を出すわけではない。

この世界はどちらが正解で、どちらが不正解というか、あなたの中の幸せってなに?というお話だからこそ、ラブの説得には女性としての強い愛と母性を感じました。だから女子中学生に母性を感じるのをやめろといっている

番外編 ドキドキ!プリキュア


ドキドキ!プリキュア (ワイドKC なかよし)ドキドキ!プリキュア (ワイドKC なかよし)
(2014/03/06)
上北 ふたご

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厳密に言うと「プリキュアコレクション」シリーズではありませんが、最新作から数えて二つ前のプリキュアです。

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上北ふたご先生大好きです(23歳男性特有の汚さ)

眠くなったので「その3」に続きます。