「多摩川たまみの過ごし方」を読みました

日記に書くような一日でも無かったので、良かった漫画を書き記しておきます。

志村貴子先生の「こいいじ」が発売となっていると知り、TSUTAYAで新刊コーナーを探していたら「面白そうだ」と見つけた一冊です。

まんがライフSTORIA」という雑誌に掲載しているらしい。竹書房ですね。

あらすじ

小学5年生の多摩川たまみは、上級生の田中くんに告白されて文通を始めることに。

それ以来、これまで気に留めなかったことに真剣に向き合うようになりました。

だれかをほんとうに好きになるってどういうことだろう。

イマドキのランドセル女子たちは毎日がたいせつな宿題でいっぱいなのです。

あらすじに名前が出てくる「田中くん」というのは、基本的に物語には登場しません。

あくまでも、田中くんと文通を始めた「多摩川たまみ」の視点で物語が進み、田中くんはお手紙を出す相手で、貰う相手という立ち位置。出てくるのは「田中くんの手紙」なのです。

たまみはこれまで誰かの事を特別好きになったことはなく、「好き」って気持ちそのものが分からない。でもそんな自分に手紙を渡してくれた田中くんのことを知りたい、ちゃんと向き合いたいと思い立ち

「これからあの子と、沢山お話をしてみようと思うんだ」

と、文通が始めることに決めます。

田中くんとの文通が始まると、今まで意識していなかった色々な事が意味を持つようになり、たまみはその事実に戸惑ったり、感心したりしながら、その一つ一つの「意味」に向き合って行きます。

「だれかに気を遣うってどういうことだろう」

「だれかを思いやるってどういうことだろう」

「だれかを好きになるってどういうことだろう」

周りの人の視点や言葉にも助けられながら、その一つ一つの宿題に、自分なりの答えを出していく。

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このセリフがとても好きでした。

手紙という伝達手段はメールや電話より手間も時間もかかるけど、文章を書く前、便箋や封筒を選ぶところから、自分の出来る限りの丁寧さで文字を書き終えるところまで「相手に伝わりますように」という想いだけで構成されている。

そんな時間を、お互い「大切」にしあっているたまみと田中くんの関係性が、とてもかわいらしく愛しい作品でした。

↓ここで第1話を無料で読めるみたいですよ(決して回しものではない)

多摩川たまみの過ごし方 第1話を読む