16FLIPS gkeisuke’s diary

16小節の長い話

シロツメクサ

この曲を聴いて一番に思い出すのは、まだ20歳の大学生だった「Sphere's orbit live toue 2012 Final Special Stage 2日目」のこと。

このツアーは「私にとってスフィアとは何なのか」「私は何で豊崎愛生さんの事が好きなのか」と、自問自答と共に愛知から、行ける公演を一緒に周ってきた。

その最中の5月23日に発売されたのが、この「シロツメクサ」というシングルだった。

正直に言うとこの曲はこれまで豊崎愛生さんの楽曲を聴いてきて、唯一「今の自分」というのに響く楽曲ではなかった。

愛生さんのことをなんで好きなのか言葉を捜していた最中だったこともあって、色々上手くいかないこともたくさんあって、その事実には特に動揺してしまった。

そうしてついにはっきりとした答えは出せぬままに迎えた9月16日、ツアーの最終日。

海浜幕張駅に向かう武蔵野線の中で、スフィア関連の曲を全て詰め込んだプレイリストをランダム再生していた時に、この曲が流れてきた。

車窓の移り行く風景を眺めながら、このツアーの中にあった全ての感情が、やさしい言葉と愛生さんの声に包まれて、それに気がついたら涙が流れていた。

私は「今日はこの曲を聴きたいな」と、初めて願った。そしてその願いは叶ってくれたのだった。

 喜びも 寂しさも そうあの場所へ

 言葉は置いてきぼりのまま

 少しずつ 少しずつ 大人になって 願い事をひとつ

そうしてステージの上でこの曲を歌ってくれた愛生さんの姿に

この歌詞の意味が言葉を越えて、初めて実感として伝わったのだ。

最初に感じた感情から、時間と共に私の中で少しずつ変化していった曲だったからこそ

この曲にはその他にも本当にたくさんの思い出があって、私と色んな人を繋いでくれた大切な曲です。

何より、多分あの2012年9月16日の幕張のシロツメクサが無ければ、今の私には繋がっていないのだと思います。

大好きで大切な曲を本当にありがとうございました。

そしてこれからも大切な事はきっと変わらず、時間とともにまた新しい好きに気づかせてくれる、そんな曲であり続けてくれるんだと思います。