16FLIPS gkeisuke’s diary

16小節の長い旅路

おやすみ警報収録作『夢のとなり』についての自己PR文章

 

私が主催するふかふか団地という文芸サークル、5冊目の同人誌『おやすみ警報』の通販を昨日からBOOTHにて開始しました。

 

fukafukadanchi.booth.pm

 

私は、愛宕恵という名前で『夢のとなり』という小説を書きました。このペンネームをわざわざ言うやつすごいダサいので、ケイスケへの統一を考えている。

 

ふかふか団地ブログと、どちらに掲載するか悩みましたが、極めて個人的な記事になりそうなので、自由に書くためにコチラに書くことにしました。

 

スフィアを知っていることを前提とした文章を書きすぎていることに気付いたので、文芸回りで読んで下さった方はごめんなさい。

 

内容について

西暦2057年の老人ホーム・ラビットハウスでは、声優ファンの入居者たちが身を寄せ合い、己の青春を懐かしみながら、自分たちの『推し声優』のライブ映像を鑑賞して余生を過ごしていた。

4人組声優ユニットコーリンベリーのメンバーである高屋敷沙良さんの『トップオタク』だと言い張る丸岡さんも、自身のプライドの高さから、周囲に馴染めない中でも、平和な日々を過ごしていたが、ある日、高屋敷沙良さんが、ラビットハウスにイベント訪問することを告げられる。

すると丸岡さんは「俺はイベントには行かないことに決めたよ」と告げて、部屋に籠りがちになり……。

 

ばれるほどのネタバレはありませんが、何を込めた物語なのかという話はしておきたいと思います。

 

大学時代からの友人で、田村ゆかりさんと水樹奈々さんが好きなイケメンがいます。私はスフィアと豊崎愛生さんが好きで、それぞれに観てきた時間や場所は違うのだけれど、それぞれの好きな人のステージに、ある種では人生を懸けて参加しているという点において、私たちは同じ場所を見ていました。

 

お互いが就職した今でも、仕事の合間を縫って休みをとってくれて、お互いの好きな人たちのライブBDを持ち寄り、そのステージの背景や個人的な思い出を話しながら、朝から晩まで酒を飲みながらライブ鑑賞会を行う仲です。(また近いうちにやろうね)

 

スフィアが充電期間を迎えることもあって、この好きの形が、そのまま行き着く場所というのはどこなんだろうと考えた時に、思いついたのが「声優ファンの高齢者が集う未来の老人ホーム」という設定でした。SF考証としてはそんなに間違っていないと思っている。(本当に近い将来こういう経営体系が生まれると思っている)(老人ホームというよりかは、パブとかスナックに近いかもしれない)

 

 

声優ファンの物語を書くときは、概ね私自身の話なのですが、今回はさらに悪辣で、高屋敷さんを除く登場人物全部自分と言っても過言ではない、まさに私自身の話です。

 

「『本当の好き』って何なんだろう」というのは、それこそ豊崎愛生さんを好きになった頃からずっと考えていることでした。結局のところ、画一的な答えがある訳ではなく、それに自分が納得できるかどうかという部分に終始するようにも思います。

 

それでも、誰かがその感情を「本物」だと思うことがあるとすれば、それはその人が歩んできた人生であり、選んできた道をみて決めるものなのだと思います。作中にも書きましたが、誰かの『ファン』でずーっと在り続けるというのは、祝福とも呪いとも捉えられるのだと思います。

 

なら、やぱりどんなにみっともなくても、例え届かなかったとしても、私はそれを誰より自分自身に証明し続けられる人生でありたいという想いです。

 

 

タイトルについて

そんな想いをこめて、高垣彩陽さんの1stオリジナルアルバム『relation』に収録されている同名曲から頂きました。

 

高垣彩陽さん、ないし、スフィアのファンの方には説明不要の名曲です。 

夢のとなり

夢のとなり

 

割と早い段階(具体的には今年の3月上旬くらい)で、次はまた声優ファンについての物語にして、作中におけるヒロイン(というよりかはアイドル)をあやひーにしようと決めていました。

 

ただ、当初予定していたタイトルは『私の時計』でした。私が一番好きな高垣彩陽さんの楽曲で、このタイトルに嵌まるような物語を書くつもりでもいました。

 

決定したのは「LAWSON presents Sphere live tour 2017 "We are SPHERE!!!!"」の富山公演でのこと。ご存知の通り、あやひーはここでこのツアー初めての『夢のとなり』を披露しました。

 

高垣さんに強い縁を持つ富山の地で、ここで歌うのが夢だったと語りながら、あんなにも凄絶で、あんなにも美しく、即興のアレンジまで入れながら、持てるポテンシャルの全てを出し尽くして、それでも「夢に届くまでどれくらいですか?」「思い描くよ、”僕は夢のとなり”」と歌い上げる姿。

 

その姿を目の当たりにした時「これは、生半可なものを書いてしまっては失礼だ」と音楽でぶん殴られたような感覚がありました。その感情に対して誓いを立てる意味も込めて、当初予定していたタイトルを変更して『夢のとなり』としました。

 

あのー、なんというか、ただ『夢のとなり』はあまりにも大切な曲で、高垣彩陽さんのソロ活動においても常に一番大切なところに置かれてきた曲だったので、すごい勝手に胃がねじ切れそうになっていました……。

 

同人活動に関しては当人に届くことが目標ではないけれど、ふかふか団地の活動を続ける中で、スフィアやスフィアの4人が好きな友人がたくさん増えて、ありがたいことに、その人たちがこれまでもふかふか団地の小説を買ったり、読んだりしてくれていたので、このタイトルを豊崎愛生さんを観てきた私が許可なく使っていいのか……という葛藤がありました。

 

一番大きかった感情は「このタイトルに相応しいだけのものが、お前に書けているのか」という気持ちで、それは正直に言うと、最後の最後まで解消されないまま世に送り出してしまったように思います。そのことについてが、今回で一番悔しくて仕方のなかった部分です。

 

ただ、向き合わなくてはダメな部分だったと思うし、ぶつけたことに対して後悔はしていません。

 

今後について

2年前に寿美菜子さんをモデルに物語を一つ書かせてもらって、今回高垣彩陽さんをモデルに物語を書かせてもらったので、充電期間が明ける前、2回の文学フリマで4人分の物語を書こうと思いました。

 

自己満足ではありますが、充電期間と向き合って、修行を経て強くなった状態で私も戻ってきたいので、それには絶好の機会なのかなと思った次第です。

 

豊崎愛生さんについてのクリティカルな物語を書き終えたら、私が物語を書く理由が無くなってしまうのではないかとか言い訳しながら遠回りして核心に触れずにここまで生きてきましたが、人生をじっくりコトコト煮込んで書こうと思います……。

 

でも、次回はもうプロットがある程度固まっていて、オレンジの人の話になると思います。とはいいながら、そこに残るのはオタクの逡巡だけです。ロバート・A・ハインラインの『夏への扉』を下敷きにしようと思っていて、夏への扉なら戸松さんしかいないでしょうという気持ちです。

 

4人分書けたら、ふかふか団地としてではなく、個人として声優ファン4部作をまとめた冊子を出すのが、同人活動の中でのささやかな夢です。ありがたいことに1作目が収録されている『フランネル』は2回刷って完売しているので再録の意味も含めて。このくらいは形にして行きたいところです。

 

その際には、いろいろお知り合いに新規で挿絵などを依頼させて頂けると最高なのではないかと勝手に思い描いています

 

あと、来年はちゃんとライトノベルの賞レースに挑もうと思います。

 

今回の『夢のとなり』を未来の話にしたのも、それが理由の一つでもあります。徹頭徹尾私の小説であり、もはやある種の所信表明ですね。

 

文章を書く体力不足を痛感した次第なので、本年中は既に構想がある次の文フリの原稿を練りつつ、インプットと体力づくりを続けていこうと思います。

 

何の話やねんとなりましたが、ふかふか団地の新刊『おやすみ警報』をよろしくお願いします!!!!!!!!!!!!!!!

 

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