16FLIPS gkeisuke’s diary

16小節の長い話

戸松遥3rdアルバム「Harukarisk*Land」を聴きました その1

「スフィア」のカテゴリを使うのはこれが初めてですが、私がこれまでの人生で最も文字にしてきたのはこの4人のことです。

自由に書こうと思います。

口調が定まらなかったり、気持ち悪かったり、まとまらなかったり、きもちわるかったりするので、とても読みづらいだろうけど、思うがままに書こうと思います。

客観的に書くことも出来るかも知れないけど、私がスフィアについてそれをしてもあんまり意味はないし、何よりつまらないだろうので、かなり自分語りも含まれてくるし、これらは全て、ただただ私の思ったことです。

そういうのをみていい気分じゃない事も絶対にあるので、まだ聴いてなかったり、自分ではるちゃんの事をちゃんと好きで、私の感想をみてモヤっとした気持ちになりそうだと思ったら、読まない方がいいかもです。

何故ここまで予防線を張るのかと言うと、オープンな媒体でスフィアとスフィアの誰かのことについて長々と書くのが初めてだからです。カウンター全然回ってねえけどな!!!!

個人的には完全にやべえ奴にしかならないと自負しているので、上記に当て嵌まらなくて暇な人が読んでくれればいいなと思います。

戸松遥3rdアルバム「Harukarisk*Land」

1. Fan Fun Parade

2. courage

3. ラブ♡ローラーコースター

4. No.1 GIRL

5. Tomorrow

6. Fantastic Soda!!

7. アテンション☆プリ~ズ

8. PACHI PACHI PARTY

9. Get you ! !

10. マリラレルラ

11. In Our Hands

12. ヒカリギフト

13. 恋ヲウチヌケ


Harukarisk*Land(通常盤)Harukarisk*Land(通常盤)
(2015/03/18)
戸松 遥

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■0.戸松遥さんとの邂逅

アーティスト戸松遥のソロ3枚目のアルバム。前作「Sunny Side Story」からは2年の歳月が経った。

そしてこの「Harukarisk*Land」を持って、スフィア4人のそれぞれのソロアルバムは3枚目に、アルバムリリースと共に行うソロツアーも3周目(美菜子の方が先にとはいえ)に突入する。

私にとって2枚目のアルバム、すなわち「Sunny Side Story」「relation(厳密には1stだけど)」「Letter with Love」「Tick」の4枚は、全て衝撃で、そして衝動だった。

2012年以前の私にとっての「スフィア」というのは、豊崎愛生さんが占めるウェイトが非常に大きかった。

豊崎愛生さんが好きだ」って、周りにもいっぱい言っていて、自分でも強くそう思っていて

そんな自分が、他の誰かを好きになること、知りたいと思うことが、なんとなく「罪」なんじゃないかと感じていたのだ。

そのあまりにも漠然とした罪悪感と共に、豊崎愛生さん以外の誰かを好きになる事自体に、心理的に大きな壁を築いてしまっていたし、2011年の後半にああいう事があって、なおのこと、その独りよがりは強固なものになっていた。

そんな2013年の初めに出会ったのが、前作の「Sunny Side Story」だった。

私はあのアルバムを始めて聴いたときに「どうしよう!どうしよう!」と酷く動揺した。

戸松遥さんに会いたくて仕方ない。

会って、今胸を満たしているこの感情の正体を確かめなくてはならない。

そう思ったらいても立ってもいられなくなってしまい、元々東京国際フォーラムの最終公演のチケットを取っていたにも関わらず、アルバムリリース日から4日後に行われる、ライブツアー栃木公演のチケットを無理して確保していた。

大学のテストが翌日に控えている事も、お金が全くなくて、なんとか切り詰めて鈍行で宇都宮まで行かなくてはならない事も、全て何もかもはるちゃんに会える事と比較できるものではなかった。

このライブに足を運んだ自分自身と、そしてステージの上で輝くはるちゃんに引き出される情熱。

終演後も冷めやらぬ「本当に楽しかった」という満ち足りた感情に、私はきっとはるちゃんに恋をしてしまったのだろうと、ふと感じ、そしてもう一度強く動揺した。

13年1月~2月というのは、気づいたら「はるちゃん」しか言わなくなっていて、気づいたらあのステージが蘇ってきて、愛生さんを好きだった自分は一体どこにいってしまったのだと、おかえりラジオを聴きながら思い悩む日々が続いてしまった。

でも、東京国際フォーラムでツアー2度目の公演に参加するまでに、私の中で思い悩む中で色々整理をつけて

そしてフォーラムの公演で自分の感情をもう一度再確認させられた。

私は戸松遥さんのことが大好きなのだと。

でもこの罪悪感はそう簡単に消えないし、きっと無理に消す必要も無いのだと。

だからはるちゃんのことも、もっとちゃんと大好きになろうと。

この気持ちをはるちゃんにどうしようもなく認めさせられてから、私の世界はまた一つ広がった気がした。

あやひーのことも、みなちゃんのことも、もっと「個人」としてしっかり見つめられるようになったし

結果としてそれは「スフィア」というユニットを、もっと深く好きになるに至ったし「スフィア」としての4人への感情と、それぞれのソロへの感情は、繋がっているけど別個のものであることも確かに実感できたのだ。

だから「Sunny Side Stage」というアルバムと、恋するきっかけとなった「明日色ひまわり」という楽曲に対しては、個人的にとても強い思い入れがあったのです。

■1.ジャケットやブックレットのお話

そういうことだ(※ネタバレ回避の為の措置)

■2.楽曲について

はるちゃんはこのアルバムのコンセプトを、タイトルの通り「遊園地」であると言っていた。

2年前、前回のアルバムをリリースした辺りからずっと自分の中で温めてきた案であるとも。

それはジャケットや歌詞カード、フォトブックや飛び出すカードなど、このアルバムを構成するものが全て「楽しい」を基準に作られている事からもよく分かった。

アルバムの新録曲を中心に、語りたくなった楽曲について語ります。

1. Fan Fun Parade

私はライブの時は、言葉を汲み取るべき曲はただただステージを見つめ、そして会場全体で表すような盛り上がる曲の時は思いっきり楽しむオタクです。

ああああああああ!!!!今から!!!!!!今から!!!!「Harukarisk*Land」を今から聴くんだああああああああああ!!!!!

楽しみだあああああああああああ!!!!楽しみだけど、楽しみすぎてこえええなあああああああああああ!!!!

ああああああああ!!!!!!!ちくしょおおおおおおお聴くぞおおおおおおおおおお!!!!!おああああああああああああ!!!!!(CDを挿入)

この1曲目を聴くまでの私の心境は、さながら開演時間を押しているライブ会場での

「まだか!!!!まだなのか!!!!!えっ!!!???もう少し????!!!もう少しななの????!!!!え?!!!始まる!!!!???もう始まっちゃうの!!!!???本当に???!!!!」

(ブザーが鳴り、会場が暗転する)

「うおっしゃっああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!こらああああああああああ!!!!!!ウェッホン!ゲッフォン!(むせる)」

という一連の流れのようでした。ちなみに私はあの時間が死ぬほど大好きです。

そして気づいたら手に持っていた。キングブレードを……。

普段はこんなこと無いんだ。本当に。本当です。

暗闇の中、気づいたらオレンジのキングブレードを振りながらヘドバンしつつ。

ほぼ初めて聴く曲にも関わらず、歌詞カードも見ずに、ご近所に迷惑にならないウィスパーボイスで「さにーーーーー!!!でーーーーーーい!!!!!!」と叫んでいる自分もいた。家族に見つからなくて良かったです。

もう一発で、ライブ会場に連れて行かれるような楽曲。

もはやそれこそが「Harukarisk*Land」なのかもしれないと、強く感じた。

ライブ会場も同じで、扉を開けた瞬間にそこはいつもとは違う世界、違う空間になる。

「Fan Fun Parade」という曲はHarukarisk*Landというアルバム、遊園地への入り口だ。

「ファンが楽しむパレード」というタイトル(和訳に自信は無い)

これは、時には「自分」を犠牲にしてまでも、私たちの求めるその姿をステージの上で見せてくれた、戸松遥そのものなのかもしれない。

遊園地とは戸松遥なのだ(結局結論は殆どこれなので、あと5回はこのワードが出てくると思います)

わざわざ宣言するまでもなく、間違いなくこれは次のツアーでもセットリストの1曲目になるでしょう。

「Harukarisk*Land」の世界観を提示し、そしてそれを結ぶ役割も持っている。

何より、戸松遥の世界に一発で引きずり込む強い魅力を秘めている、最高に盛り上がる1曲だ。

もうすでに暗い夜道では「わん!つー!すりー!ふぉー!れでぃれでぃごー!フゥー↑↑!!!!!」とノリノリになる不審者と化しています。

いやあ本当に次のツアーが待ち遠しいですね!!!!!!

3. ラブ♡ローラーコースター

サイリウムを振ってる男は、ふとしたフレーズですぐに崩れ落ちて泣いてしまう。

「明日色ひまわり」を強烈な衝撃として受け止めたのは、あの曲で歌われていたのが私が見てきた「戸松遥」という人そのものだったからだ。

この「ラブ♡ローラーコースター」も、そうしたはるちゃんのパーソナルな部分を歌った楽曲のように思えたのだ。

道なき道に線路をかけて 遥 未来へ(the load like a rainbow)

自分らしくあれ 下手にバランスとらないでいいのさ

声を大にして叫び続けた 終わらない光で輝くから

片思いを歌った爽やかで熱い温度で、スピード感のある楽曲。

それははるちゃんのいつもの音楽の温度に近いのだけれど

その中に、自分自身をこんなにも強く込めた上で、戸松遥を知らない人にも「片思いの曲」として響くように、戸松遥を知っている人には「戸松遥の曲」としての要素も響くように。

そんな曲を歌うように、そんな曲を歌えるようになったのだなと。

しかもそれをアルバムの「3曲目」という、肝ではなくて、加速させる位置に持ってこれるほどのアルバムなんだなと。

アルバムのこの先を聴くワクワク感と、前作から2年経って、今のはるちゃんがいる場所を強く意識させられた1曲だった。

1曲目の「Fan Fun Parade」で

閉演五分前の曲が流れ 寂しいけどまた君に会えるかな

と歌った事に対して

また会える わかっていても バイバイしたくないな

こんなに近くに感じてる 心はセンチ 泣いて笑った

と、この時点で「別れ」に対する真っ直ぐな解答を歌っているのも、すごく良かった。

この「ラブ♡ローラーコースター」があったおかげで、以降の楽曲もアトラクションの一つとして、楽しく聴く事が出来たように思う。

それはスフィアのソロパートにおけるはるちゃんの姿とも重なり、つまり戸松遥は遊園地なのだ(2回目)

4. No.1 GIRL

アルバムがリリースされる前、収録曲のタイトルだけ観た時に

「ああああああ!!!!これは!!!!!」

と最も思わされたのがこの曲だった。

私は豊崎愛生さんのことが大好きですが、完璧な女の子を一人挙げるとしたら、それは戸松遥さんと答える。

いや!!!!!私にとっての完璧は愛生さんなんですけどね!!!!!????(進行の妨げとなる無駄な弁解)

例えば「No.1 GIRL」という曲を愛生さんが歌ったら、多分タイトルのままの意味では受け取れない。

これはあやひーでも、みなちゃんでもそれぞれに形があると思うのだけれど

私の中で、全世界の女性の中で、唯一戸松遥さんだけは「No.1 GIRL」というタイトルの曲を歌っても、真っ直ぐな意味で受け入れる事が出来る。受け入れてしまう。

はるちゃん、アンタがナンバーワンやで……と。

実際に曲を聴いてみても、これも戸松遥というアトラクションの一つなのだろうと感じた。

ただ、前曲の「ラブ♡ローラーコースター」の等身大さとは違い、これは「星のステージ」などと距離感が近い。

ステージの上の、宇宙で一番キラキラしているはるちゃんの姿だ。

どんな舞台だって 素顔だって 自由なの

胸のテンポだって 上がっちゃって 終わんないの

期待通りの 上を行こう

さあ I'm No.1 GIRL

異論は全く無い。あなたがNo.1です。

そしてサウンドがオシャレで、ちょっと大人っぽい可愛さがあるのも良かったです。

あくまで「GIRL」であることは損なわずに、それでも25歳のはるちゃんという感じ。

つまりはるちゃんは遊園地ということです(反則技)

5. Tomorow

この曲はアルバムの新録曲ではなく、11枚目のシングル「PACHI PACHI PARTY」のカップリング曲。

私はこの曲が、はるちゃんの全楽曲の中でも指折りに大好きなのです。

でも曲調が非常にしっとりとしたバラードなので、スフィアのソロパートで歌われることは殆どなく、PACHI PACHI PARTYがリリースされてからはるちゃんのソロライブも無かったので、実際に聴ける機会には巡り合えませんでした。

その性質上、もしかしたら「遊園地」というコンセプトの楽しいアルバムには収録されないカップリングかもしれない。それでも私は好きだぞ。と勝手に身構えていたから、この曲が収録されると知ったときはとても嬉しかった。

私の中で戸松遥といえば「夏」なんです。

「明日色ひまわり」という、自身のことを歌った曲のタイトルにもあるように、そのオレンジはひまわりで、太陽の色。

どんな時でも歌声と笑顔をひとたびみれば、心が熱くなって、晴れ渡っていくような、そんな女の子。

「PACHI PACHI PARTY」というシングルは、一枚で「夏」という季節を表したものでした。

A面はサンバ調で、もうこれでもかというくらい「あつい!」「楽しい!」「盛り上がる!」という感情を前面に出したもの。

それと対称的にカップリングの「Tomorrow」には、夏の木陰のような、静けさと涼しさが流れていました。

今まではるちゃんが感じさせてくれた「夏」は、その眩い日差しの部分だった。

でもこの「Tomorrow」は、その太陽によって生まれる、ほの暗く大人しく涼しい部分の曲だったように感じた。

私は基本的に夏と言う季節そのものは好きではないけれど、この「Tomorrow」で歌われているような温度は夏にしかない好きなところだった。

「夏」という季節を、こういう風に捉えてくれるのか。こういう風に歌ってくれるようになったのか。

その事実に、もっとはるちゃんのことを大好きになった一曲でした。

そして何より、そんな曲が「Fan Fun Parade」から向こう、楽しさが加速する一方だった「Harukarisk*Land」というアルバムそのものに、非常に落差の大きい緩急をつけてくれている。

「遊園地」といっても、楽しみ方は人それぞれ。

ジェットコースターが好きな人がいれば、観覧車が好きな人もいる。ぶらぶらして雰囲気を楽しむだけでいい人もいるかもしれない。

楽しい!カッコいい!すごい!キラキラ!と、上がりっぱなしだったテンションに一息をついて

これからまだまだ始まる楽しい時間に備えながら、この時間を「好きだ」という人もいる。

この曲の存在によって、遊園地というコンセプトも多角的に実現されているような気がする。

はるちゃんは「25歳の今だから出来る事が詰まっている」とも言っていて

5曲目にこの楽曲を持ってこれることも、かなり強く「これが今の戸松遥か!」と感じた部分でもありました。

2時になってしまったので、続きは明日にでも書くこととします。