16FLIPS gkeisuke’s diary

16小節の長い話

ガルラジと俺 2020(前編 1月~4月まで)

この記事は「ガルラジ Advent Calendar 2020」12月1日分の投稿です。

adventar.org

 

私が書くのは、ガルラジと過ごした2020年の思い出を振り返る日記です。 

 

言い出しっぺということもあり、トップバッターを務めさせて頂きましたが、明日以降に控える皆さんに繋げるために、楽しく「ガルラジに関すること」なら何でもオッケーということを示せる文章になればいいなと思います。

 

また、来年には最新作である『ガルラジ特別編'21』の公開も控えています。

 

『ガルラジ』は、全て無料で今からアーカイブで追いかけることも可能なので、一人でも、興味を持って下さる人がいたら嬉しいなと思います。

 

garuradi.jp

livedoor.hatenadiary.com

私がガルラジを聴くきっかけになったブログを引用させて頂きます。

 

 

1月『チーム富士川 ナンバー1記念イベント』

1月は、なんといっても『ガルラジ2ndシーズン チーム富士川ナンバー1記念イベント』の思い出が色濃く残っています。

 

2ndシーズン途中から聴き始めた新参者である私にとって、初めてのガルラジのリアルイベントでもあり、たくさんの新鮮な体験がありました。

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2ndシーズン終了後、いわばご褒美のように開催されたイベントであり、この後、ガルラジの展開に先があるのかどうか不透明な状態*1で、ワクワクしながらも、心の隅では一抹の寂しさを感じながら、当日を迎えたことを覚えています。

 

だから、イベントの最中に、EXPASA富士川で行われる『Fuji Sky View 2020大感謝祭』とのコラボや、多宇部貞人先生によるアフターストーリーを含めた『小説ガールズ ラジオ デイズ』の刊行など、様々な発表があって『#2020年もガルラジ』という言葉を進行形の思い出にしてくれた時、すごく嬉しかったんですよね。

  

何より感じたのは、これまで参加したどんなイベントよりも『居心地が良いイベント』だったなということでした。

 

これまで、声優さんやアニメのイベント、ライブやコンサートにもいくつか参加してきましたが、これほどまでに、会場の人たちと「同じものをみている」と感じたことはありませんでした。

 

金明凪紗役の山北早紀さんが最後の挨拶で言っていたことが、今でも心に残っています。

 

また、普段TL上でワイワイしあっている皆さん*2が、多く参加されていたのですが、私は誰にも話しかけることができず、87番の座席に座りながら、いつものようにニヤニヤしながらTwitterをいじっていました……。

 

この時、皆さんに話かけることが出来ないまま、コロナ禍に突入し、本当に人と会うのが難しくなってしまうというシリアスな状況に陥ってしまって悲しかったので、次に機会があったら、お話させて頂きたいなと思っています。*3

 

あと、春野杏さんのことが大好きになっちゃった……。

 

そもそも、チーム富士川は、声優さんたちによるアフタートークがとても面白く、春野杏さん、新田ひよりさん、山北早紀さんの3人の関係値が高まっていくにつれて、チーム富士川としてのラジオにも変化が生じていく様が、非常に鮮やかでもありました。

 

声優さんのトークイベントとしても、純粋に楽しみにしていたのですが「終わって欲しくない」と思う居心地のいいイベントの終わりに、パセラリゾーツの扉の前でこちらを振り返って、笑顔で手を振ってくれた春野杏さんのお姿が忘れられません。

 

この後、私の中で禁忌(タブー)としていた『女性声優にリプライを送る』という実績の解除は春野杏さんとなりました。

 

www.nicovideo.jp 

news.dwango.jp

 

2月『Fuji Sky View 2020大感謝祭』

1月のイベントで発表があった、チーム富士川の総本山であるサービスエリアEXPASA富士川とのコラボイベント『Fuji Sky View 2020大感謝祭 Supported by 富士市×ガールズラジオデイズ』が行われました。

 

2月22日~3月31日までイベントは開催されましたが、最初の3日間はガルラジブースの出展等身大パネルの設置が行われ、私は3日目の2月24日にEXPASA富士川に行きました。

 

イベントのタイトルにもなっている『Fuji Sky View』というのは、EXPASA富士川に設置されている大観覧車の名前です。

 

観覧車というのは、楽しいことの象徴である気がして、東名高速を走りながら、目の前に観覧車が見えてきた時、めちゃくちゃワクワクしたことを覚えています。

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このイベントで一番強く感じたのは「サービスエリアってこんなに楽しい場所だったんだな」ということでした。

 

高速道路の中にあり、車やバイクでの長距離移動時の休息場所として設けられているサービスエリアが、今回のように『目的地』となるケースは、極めて稀だと思います。

 

EXPASA富士川ぷらっとパークといって、商業施設として利用できるように、一般道からも入れる特別なサービスエリアになっています。

 

足を踏み入れてみると、芝生では散歩中の犬が駆けまわり、子供たちが楽しそうに笑っていて、ドライバーたちの休息場所としてだけではなく、既にその土地の生活に溶け込んだ「楽しい場所」としてサービスエリアが根付いていることが、個人的には衝撃的でした。

 

そして、その日常の中に『ガルラジ』というコンテンツが混ざりあっている風景がありました。

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恐らく、このEXPASA富士川を利用する大半の人たちにとって、ガルラジは「よく分からないもの」なのだと思います。*4

 

でも「良く分からないけど、なんとなくそこにあることが許されている」という光景でもあって、サービスエリアを利用しにきた人たちが、気にせずに通過できる位の主張が、私にはとても心地がいいもののように思えました。

 

そして、観覧車内で、チーム富士川の3人のアナウンスを聴きながら富士山を眺める光景は『サービスエリアとラジオ』のコンテンツが行き着いた一つの場所として、とても幸福な時間を過ごさせてもらったなと思います。

 

またしても人見知りを発動させ、同日にイベントに来ていたTwitterの人たちとは一言も話さずに過ごしてしまったのですが、きっかけがあって、ガルラジ運営の方と少しお話しさせて頂いたのも、貴重な体験でした。 

そしてEXPASA富士川、施設内*5プラネタリウムまであるんですよ!

 

『春の星座のおはなし』という特別プログラムで、山北早紀さんがナレーションを務めていたのですが、ここにも普通に親子連れの子供たちがいたことが、勝手にすごく嬉しかったです。

 

同時に、ガルラジで使われている例のBGMが流れた瞬間、色んなところから一瞬だけ笑いをこらえる音が聞こえた(私も含む)のが印象的でもありました。

 

結局、1日ではEXPASA富士川の全てを堪能しきれず、翌日も立ち寄ってから、遊んで帰る形になりました。

 

また近いうちに『目的地』として、EXPASA富士川に行こうと思います。

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www.at-s.com

 

 ※藤田ゆきの完売、ひのき玉完売って何?

 

3月『日本酒・桜泉を買いに行く』

実は『ガルラジ』のキャラクターたちの苗字は、そのチームが担当するサービスエリアに由来した地酒や酒蔵の名前が由来となっています。

 

高速道路とサービスエリアのコンテンツなのに、アルコールとの融和性が高いというの大丈夫か?

 

ただ、上記のEXPASA富士川のイベントのように酒造とガルラジがコラボする……とかそういう話でもなく*6、私たちがお酒とガルラジの関連性を自発的に見出して、勝手に地酒を楽しんでいるというのが正直なところです。

henai.hatenablog.jp

ガルラジと地酒の関連性について詳細に書かれたブログです。

 

体質的にアルコールに弱いこともあって、これまでお酒は味を楽しむよりも、飲みすぎて吐かないように気を付ける意識の方が強かったのですが、ガルラジ酒とクラフトビールのおかげで、今年は自分なりに『お酒を楽しめるようになった』1年でもありました。

 

3月中旬頃から、いよいよ本格的に外出しづらい空気が漂っていたのですが、東京で手に入るガルラジ酒の一つ『桜泉』入荷の報を受けて、大泉学園にある三又酒店さんに伺いました。

 

ただ桜泉だけはちょっと来歴が違って、大泉学園にある酒屋さんからの依頼で作られた品とのこと。

大泉学園の水を汲んで岡崎へ送り、山口県由来の桜酵母を使い、桜の季節になったら酒になって大泉学園へ戻ってくる。

東京と愛知を跨いだドラマ性があってすごい。

真維ちゃんが山口県出身なのはお酒に因んでのことだったんですね

120 - ガルラジ酒巡り - 元祖yajiri

 

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ちなみに、まだ封を開けてません……。

 

吉田蔵(写真左)は生酒に分類されるので、いくら冷蔵庫で保管しているとはいえ、そろそろ飲まないとヤバいかもしれない。

 

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ほぼガルラジ酒とクラフトビールの保存のために、自室用の冷蔵庫を購入したのですが、私自身はお酒をたくさん飲む方ではなく、お酒好きな人たちと会う時に、一緒に飲もうという算段で買っていたこともあって、この状況下で日本酒を持て余してしまっています。反省しなくてはならない……。

 

年末年始にでも、少しずつ飲もうと思います。

 

4月『小澤亜李さんのことを思い出しながら手を洗う』

4月は緊急事態宣言が発令され、職場でも本格的に在宅勤務が始まり、深夜に河原を散歩するくらいしか外に出る機会がない1ヵ月でした。

 

ガルラジ公式アカウントさんも『#自宅でもガルラジ』というハッシュタグを広めたように、いかにして家で楽しく過ごすかということや、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための注意喚起が為されました。

 

当たり前の行為が、当たり前ではなかったと自覚する時、初めて人は自分が非日常の最中にいることに気づかされると言います。

 

これまで、日常の中で当然のように行われてきた『手を洗う』という行為が、生命活動に直結する切実さを持って眼前に現れ、私たちはそのことを強く意識しながら『丁寧に手を洗う』という行為を行わなければならなくなりました。

 

自覚的に『丁寧に手を洗う』たび、一種の恐怖感に晒された4月中旬、救世主のように私の前に現れたのが

 

小澤亜李さんが手を洗う動画」

 

でした。

 

 

感染拡大を防ぐために丁寧に手を洗うのではなく小澤亜李さんのことを思い出しながら手を洗う」ことで、結果的に丁寧に手を洗うことになり、感染拡大を防ぐための策を講じることができる。

 

この因果の逆転があってから、私の生活の中で小澤亜李さんのことを思い出しながら手を洗う」ことが、新しい日常の一部となっていきました。

 

スフィアというユニットと、豊崎愛生さんという声優さんのことが大好きで、11年間変わらず今まで来たので、ガルラジを聴くまで、出演されている声優さんたちのことも「名前を聞いたことがある」くらいのものでした。

 

恥ずかしながら、小澤亜李さんのことを知ったのも、チーム御在所の神楽菜月役を演じていたことがきっかけで、ガルラジは私に改めて女性声優さんたちの魅力を教えてくれた作品でもあったなと思います。

 

ちなみに長縄まりあさんのことを思い出しながら手を洗う」こともあります。

  

前編のおわりに『ガルラジとラジオについて』

「ガルラジとは何か?」を誰かに説明する時、皆さんはどんな風に答えているでしょうか?

 

私は、一度も上手く説明できたことがないんですよね……。

 

ちなみに、公式サイトのイントロダクションは以下の通りです。

「ガールズ ラジオ デイズ」(ガルラジ)は、
地方で暮らすごく普通の女の子たちが、ふとしたきっかけでラジオ番組を自主運営することになる——。
そんな彼女たちの日常と番組制作に悪戦苦闘する姿を描いた青春物語です。
愛知県・岡崎、静岡県富士川山梨県・双葉、石川県・徳光、三重県・御在所と、
実在する5つの高速道路のサービスエリアが、彼女たちの拠点=スタジオ。
そんな彼女たちが物語から現実世界に飛び出した!?
物語に登場するヒトや場所、また、物語ではわからなかった番組内容など、彼女たちのラジオが実際に聴けます。
ラジオに青春を捧げる彼女たちの物語——それが、ネットラジオ番組「ガールズ ラジオ デイズ」(ガルラジ)。

リアルでありリアルでない、物語であり物語でない。
そんなちょっぴり変わったお話をみなさん応援してください。

 

 (ガルラジ-「ガールズ ラジオ デイズ」-公式サイトより引用)

 

ただ、これはあくまでもコンテンツのアウトラインの説明で、誰かにオススメしたり、魅力を説明するための言葉では無いのかなと思います。

 

そもそも、私にとって『ラジオの魅力』というのは、言葉にして説明するのがとても難しいものだと感じています。

 

私は、アルコ&ピースというコンビが好きで『アルコ&ピース D.C.GARAGE』というラジオを毎週聴いているのですが、二人がネタ番組に出ていた時、姉に「あんまり面白くないね」と言われて、唇を噛みしめながら反論することが出来ませんでした。

 

実際、その時のネタがあんまり面白くなかった(ごめんなさい……)というのもあるのですが、私が感じているラジオの魅力というのは、事象そのものというよりかは、その番組の中だけに存在する、共通の認識であったり、相互の信頼関係の中で生まれる感覚の中にあるように思っていて、それを言葉で説明したところで「面白さ」を伝えることにはならないように感じたからです。

 

ただ「ガルラジの魅力を説明するのが難しい」という事実は、私の中では、ラジオドラマや物語としてではなく、あくまでもラジオとして、ガルラジの魅力を捉えていることに気づかせてくれました。

 

そういう意味で、私が何を書けるのかなと思った時、ガルラジと共に過ごした1年を振り返ることでしかないのかなと思いました。

 

2020年、何だかんだあったけど、私にとってはいい1年だったと思っています。

 

これまでと同じように、誰かと誰が繋がることが難しくなってしまったからこそ、ガルラジをきっかけに出会った人たちとの、緩やかで確かな繋がりは、明確にひとつの大きな救いでした。

 

そして、部屋にこもりがちの日々が続く中で、ガルラジが外に出る大きな理由になってくれて、日本酒を買いに行ったり、美味しいご飯を食べに行ったり、徳光の砂浜で一人スピッツを歌っていた時間に、見失いそうだった、自分が本当に好きなものを思い出させてもらいました。

 

2020年、ガルラジとラジオに救われたひとりのオタクの記録として、この記事を残しておこうと思います。

 

後編(12月16日公開)へ続く……。

*1:正直、コンテンツの規模感からも、それを望むのは酷だろうとも思っていた。

*2:村の人たち

*3:本当ですよ。

*4:実際「ラブライブか何かかな?」と話しているのを耳にしたりもしました。

*5:富士川楽座

*6:地元の人と一部日本酒マニアだけが知るようなお酒というケースも多く、酒造側も把握していない気がする。